境郁吹

漫画やビジネス書が好きで、はてなではレビューを書いています。

大人気長寿漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のあらすじと感想:境郁吹漫画レビュー

大人気長寿漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のあらすじと感想:境郁吹漫画レビュー

大人気長寿漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のあらすじと感想:境郁吹漫画レビュー

ジョジョの奇妙な冒険』は荒木飛呂彦による日本の漫画で、1987年から連載されている長編シリーズです。この物語は、複数の部分("パート")に分かれており、それぞれ異なる主人公("ジョジョ")と時代背景、ストーリーラインを持っていますが、全体を通じて一つの大きな物語が紡がれています。

パート1「ファントムブラッド

物語は19世紀末のイギリスから始まります。ジョナサン・ジョースター(愛称ジョジョ)と彼の養兄弟ディオ・ブランドーの対立が描かれます。ディオはジョナサンの家庭を乗っ取ろうと企むが、途中で石仮面を使い、吸血鬼となってしまいます。ジョナサンは武術「波紋」を学び、ディオに立ち向かいます。

パート2「戦闘潮流

ジョナサンの孫、ジョセフ・ジョースターが主人公です。1930年代のアメリカとヨーロッパが舞台。古代の超人「柱の男」が目覚め、世界征服を目論む。ジョセフは波紋の力を駆使し、彼らに挑みます。

パート3「スターダストクルセイダーズ

1980年代後半、ジョセフの孫ジョタロー・クジョーが中心人物。この部から「スタンド」という概念が登場します。ジョタローと仲間たちは、ディオ(再登場)に操られたジョセフの母を救うため、エジプトへと旅立ちます。

パート4「ダイヤモンドは砕けない

1990年代の日本、杜王町を舞台に、高校生の東方仗助(ジョセフの不義の子)が活躍します。町に潜む連続殺人犯を追い、スタンド能力を使った戦いが展開されます。

パート5「黄金の風

2000年代初頭のイタリア、ジョルノ・ジョバァーナ(ディオの息子)が主人公。マフィア組織「パッショーネ」に入り、組織の頂点を目指します。

パート6「ストーンオーシャン

2011年のフロリダ州女子刑務所が舞台。ジョタローの娘、空条徐倫が冤罪で投獄され、父と共に秘密組織と戦います。

パート7「スティール・ボール・ラン

1890年代のアメリカ。異なる世界線の設定で、大陸横断レースを背景に展開します。

パート8「ジョジョリオン

2011年の東北地方を舞台に、記憶を失った男の謎解きと戦いが描かれます。

各パートは独立した物語でありながら、ジョースター家の血統と運命を軸に連続性を持っています。

特に私の大好きなパート1のあらすじを掘り下げます。

ジョジョの奇妙な冒険:パート1のあらすじ

www.youtube.com

ジョジョの奇妙な冒険のあらすじを詳しくわかりやすく、そして面白く解説している中田先生のyoutubeを掲載しておきます。

物語は19世紀後半のイギリスを舞台に始まります。ジョナサン・ジョースター(愛称「ジョジョ」)は、貴族の家庭に生まれた善良な青年です。一方、ディオ・ブランドーは、貧しい家庭に生まれながら野心的で冷酷な性格の少年です。ディオの父が死ぬ際、ジョナサンの父ジョージ・ジョースターに恩義を感じていたため、ディオはジョースター家に引き取られます。

ディオはジョナサンの父の愛情を独占し、ジョナサンを追い詰めることでジョースター家の財産を手に入れようと企みます。彼はジョナサンの生活を徹底的に破壊しようとしますが、ジョナサンの粘り強い善良さにいつも阻まれます。この対立は徐々に激化し、やがてディオはジョージを殺害しようと企みます。

ディオはある時、ジョースター家の地下室で古代の「石仮面」を発見します。この石仮面には謎の力が秘められており、血を浴びせることでその力が発動します。ディオはこの力を使って吸血鬼に変貌し、ジョナサンとの最終的な対決に臨みます。

ジョナサンは、ディオに立ち向かうために「波紋」という特殊な武術を学びます。波紋は人間の生命エネルギーを利用した技で、吸血鬼や不死身の生物に対して効果的です。ジョナサンは波紋の力を身につけ、ディオとの壮絶な戦いに挑みます。

最終的にジョナサンはディオを倒すことに成功しますが、その戦いの中で多大な犠牲が生じ、ジョナサン自身も深刻な傷を負います。ジョナサンとディオの運命は、互いに深く結びついたまま、物語は次のパートへと続いていきます。

ファントムブラッド」は、ジョースター家とブランドー家の因縁の始まりを描いた物語であり、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの基盤を築く重要なパートです。

境郁吹の感想

荒木飛呂彦の『ジョジョの奇妙な冒険』は、ただのマンガを超えた一種の文化現象だと思います。この作品は、独特のアートスタイル、奇想天外なストーリーライン、そして忘れがたいキャラクターたちによって、私の想像力をかき立てられました。

各パートが独自の時代背景と主人公を持っている点が特に魅力的です。ジョースター家の血統を軸に、異なる世代の物語が織り交ぜられています。これにより、単なるアクションマンガの枠を超え、家族の絆、運命、そして正義と悪の永遠の対立を深く掘り下げています。

「スタンド」というコンセプトの導入は、特に革新的でした。これは単なる超能力以上のもので、キャラクターの個性や心理状態を反映しています。スタンドのデザインや能力は、その独創性で私を何度も驚かせました。

荒木飛呂彦のアートスタイルは、細部へのこだわりと独特の美的センスが際立っています。キャラクターのポーズや表現は劇的で、時にはオーバーで風変わりな感じがしますが、それが『ジョジョ』の魅力の一部です。また、時代ごとのファッションや建築への描写も見事で、それぞれの時代の雰囲気を巧みに表現しています。

このマンガを読むことで、日常の枠を超えた冒険に心を奪われました。『ジョジョの奇妙な冒険』は、単なるエンターテイメントを超え、読者に深い印象を残す作品です。それぞれのパートが独立した物語を持ちながら、一つの大きな物語の中で繋がっているのが素晴らしいです。

全体を通して、『ジョジョの奇妙な冒険』は、創造力と芸術性を兼ね備えた傑作だと思います。読み進めるごとに新たな驚きがあり、その世界観に引き込まれること間違いなしです。

ネット上の感想

ジョジョ好きという話題になると、必ず「どの部が好き?」という話になります。その話題が大好きです。それぞれの好きな部と、なぜ好きなのかを聞くのが楽しいです。 各部はストーリーが異なり、制作時の絵柄も違います(それだけ長い期間ジョジョが描かれているわけですから)。どれが一番かを決めるのは難しいです。

私のジョジョへの最初の出会いは、ジャンプに掲載されていた第3部で、ボインゴが「ウケケケ」と笑っているコマでした。それは衝撃的で(不気味すぎて)、夢にまで見えるほど怖かったですが、今ではボインゴを健気でかわいいと思い、「頑張って生きよう!」と感じるようになりました。あの時ジョジョを拒絶しなくて良かった。そうしなければ大きな損失となるところでした。

漫画:ジョジョの奇妙な冒険のレビュー・感想:ゆきじ